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お薦め 写真集シェルタードッグ

SHELTER dogs (traer scott著) ← 
お薦め 写真集シェルタードッグ_f0013255_11163812.jpg









この本に出会えた事に写真を通してこの子達を知れた事に感謝致します。
先日友達に付いて古本屋へ行きました、お店のウィンドウに飾ってあったこの本が見せに入る前から一番に目に入りました。半額で手に入れる事に成ったその本はシェルターに居た56匹の犬をポートレートとして写している写真集で、前半のページではシェルターの様子や状況が書いて在り、次に一匹づつの美しいポートレイト(顔写真)と名前、そして最後のページにその子と写真家が出会った時の印象と其処に居る理由そしてその後のその犬達はどうなったのかを一匹づつ知らせてくれています。
全ての犬の年齢も夫々でシェルターに居る経緯も皆夫々、其処に写っている彼らは同じ場所なのにその後の経過も皆夫々です。。。

ある犬達は数日後から数週間後に新しい家族が見付かりシェルターを後にして。ある犬は人間にはとても良い子だけど数回他の犬に対して凶暴な行為をしたから、ある犬は二回貰われて行った後噛み付かれたという理由で二回シェルターへ戻され、ある犬は長いシェルター生活の後犬を飼った事の無い初心者の元へ貰われて襲われた(飛びつかれた)とたった三日後に返され、ある犬はフロリダの災害から助けられ飼い主が見付かったにも関わらず飼い主の主張により帰る事が出来ずに、ある犬は性格全てに問題なく貰われる素質が在るのに腫瘍が在った為に、ある犬はまだ一歳と言う若さでもその気性を理由に、ある犬は子犬が生まれて五日目で捕まり母犬はその飼い主がその犬種から(ピッツブルだと思う)保険にも免許も持っておらずそれらを飼い主が取得したら家に帰れる約束だったのに飼い主は迎えに来ず(子犬は里子に出られた)、ある犬は檻の外ではフレンドリーで活発的だけど檻の中ではストレスからかとても凶暴に成ってしまう為に、安楽死させられたと書いて在ります。
貰われて行った子、飼い主の元へと戻れた子、筆者がこの本を書いた現在はまだシェルターに居る子と異なります。。。

ここに写っている子だけでなくアメリカでも各州ごとに数カ所の民営、市営のシェルターが在り、何処もいつも入居する犬が多く、↑のような事同じような理由から注射による安楽死をさせられている犬や猫が多いのです。ノンキルシェルターの数は少なく市で経営しているような所は順番に安楽死をさせられたりします、それはシェルターにより夫々です。シェルタ−によりその運営や資金の集め方集まり方もまちまちです。


全ての写真自体がとっても美しい作品で在り、その表情はどれも可憐で美しくその心の奥底の傷まで見えてしまいそうです。

こういう写真の写し方ですとパーソナル(個人的)に入りやすく吸い込まれるように見入ってしまいました、その後の事を知るとそれが(シェルターに居ると言うことが)どういう事なのかも分かり、本としても良い考えだと思います。洋書としか手に入らないようですが日本訳を是非付けて出して欲しいと思いました。こういう本が日本に在っても良いのではないかとも思います。

私も余裕と場所が在ったならアダプションをしたいです、多くの犬達と暮らしたい。この子達の事を知れば知る程そう思います。

この本を通しても思ったことは、(誰もが)飼った犬はその犬の生涯が終わる最後までどんな事が在ろうと責任を持ってそれを誓って飼うべきだと言う事です。誓う事そして実行をする事それが出来ないのなら飼ってはいけない。

手に負えない犬とする事無く、虚勢避妊も出来、病気に成ってもそれを治し。。彼らに使えるお金に余裕が持てないという人も生き物を飼ってはいけないと思う、そう言う人は彼らを捨ててしまう率が多いから(生き物を飼うという事はとても責任を必要とする事です)。シェルターや愛護センターそして保健所に来てしまっている犬や猫達の気持ちを考えてみて下さい、信じきっている者に捨てられる裏切られると言う事がどんなに辛くて悲しいか。


お薦め 写真集シェルタードッグ_f0013255_13351947.jpg-bailey(ベーレーイ)18ヶ月
-避妊手術済み雌 
-ピッツブルとグレートデンのMIX
-野良犬として捕獲
-baileyはシェルターに居る間落胆から繰り返し体重を落とす。
-数週間後彼女の飼い主だと主張する人が現れる、しかし、一ヶ月後シェルターに戻される、また体重を落とし始める。
-彼女の飼い主はこの種類を飼うに従い必要である(ピッツブル、グレートデンもかもしれない)保険を得る事が出来ないで彼女を市のシェルターに譲渡する。
-baileyは2006年2月、このシェルターに空きがない(超満員)為に安楽死させられる。


殺されたいと思って生まれて来る命は無いのです。

この本のアメリカのAmazonでのレビューの好評も良く書いて在る批評が分かりやすいのでそのページも載せておきます。 ← 
by dutelovecat | 2007-02-24 08:41 | お薦め/食事、おやつ、他